6 地いきの発てんにつくした人々

活やくしていた松阪商人   三井高利
(1)若(わか)かりしころの高利
 このライオン像(ぞう)は、日本で初(はじ)めてのデパート「三越(みつこし)」のシンボルの1 つです。
 そして、そのもとになる「三井越後屋(えちごや)」を開(ひら)いたのが、「三井高利」です
デパート「三越 みつこし 」
日本橋三越本店(にほんばしみつこしほんてん)
正面入口のライオン像

 江戸(えど)時代(じだい)に、高利は子どもたちと新しい商売(しょうばい)の方法(ほうほう)を取(と)り入れ、自分のお店を大繁盛(はんじょう)させました。 江戸駿河町(えどするがちょう) の三井店
江戸駿河町(えどするがちょう)
の 三井店
しゅんくん
しゅんくん
  高利はどこで生まれたの?
 今の松阪市役所(やくしょ)に近い本町で生まれました。高利三井家発祥地の中には、高利が生まれたときに、産湯(うぶゆ)* 1 として使(つか)ったといわれている井戸(が残(のこ)っています。普段(ふだん)は、井戸を見ることはできませんが、立派(りっぱ)な門がある塀(へい)に囲まれ、大切にされています。塀の中には、井戸のほかに高利のおじいさんとお父さんたちの石塔(せきとう)があります。

産湯の井戸がある三井家発祥地
三井家発祥地

高利の産湯として使った井戸

産湯* 1 ・・・ 生まれたばかりの赤ちゃんをお風呂(ふろ)に入れること。
       また、その時に使うお湯

 


<< HOME <<5章もくじ  
42
 
もどる